漫画「ホムンクルス」の原作者、名越康文氏が著者の1人になっていて、タイトルも気になったので何気なくAmazonの中古で購入。もう1人の著者内田 樹氏も、武道家の甲野善紀氏や養老孟司氏と交流があり、これまた興味深い。
少子化を女性のキャリア形成と絡めて論じることが多い。けれども内田氏は、子供が自分の思うようにならない、訳のわからないものになってしまうことへの不安と恐怖が根底にあるのではないかと唱える。
そして精神科医でもある名越氏は、カウンセリングに来る子供の8割以上が、反対に親を治療しなければならない状況だとも言う。
言葉ではなく相手のことを「察する」日本人らしさが、みんなに失われつつあること。「自分の意見をはっきり言いましょう」ではなく、口ごもってしまうシャイな小学生には「シャイネスは美徳だよ」と、待ってあげること。期待するのではなく、子供の変化に驚いたり喜んだりしてあげること。
などなど、様々なことを毒のある対話でつづっている。そして最後には、日々のルーティン・ワークによるしつけが大切であると。日々の繰り返しで身につけることの大切さを今回も感じさせられた。
