「食糧危機」をあおってはいけない

間もなくドラマ化するマンガ「エンゼルバンク」の記述を元に図書館で探して借りました。

食糧自給率が低い日本が、いつ来るかわからない食糧危機に怯える背景を、あらゆる角度から分析。昨年3月の本ですので内容も新しく、説得力がありました。

  • 食糧自給率はカロリーベースの計算方法。
  • 想定していたよりも人口増加がゆるやか、今後は減少へ推移。
  • 中国・インドが先進国化しても、欧米の様な食生活に変化していない。
  • 肥料の進化で実現している高効率の集約農業。
  • 富裕層から貧困層まで、全国民レベルで飢餓を経験したのは日本だけ。

日本は戦時、配給制度により全国民が飢餓を経験し、その苦しさを味わっていることが根っこにあるようです。実際にお米は減反で生産制限をしている現状。カロリーベースの自給率計算のため、欧米化の食生活で自給率は上がらず。

まとめとして、今の時代、他国から食料輸入ができなくなるのは、戦争を始めた時だけだろうと。戦争が一番の食糧危機につながるということです。日本の農業としては、安価な基礎食糧が世界中から調達されてくることを前提に、少量で利益が出る作物を作ることに生きる道があると書いてありました。

はしょりすぎですが、自分の思い込みを打破する、視点の新しい本でした。

「食糧危機」をあおってはいけない (Bunshun Paperbacks)「食糧危機」をあおってはいけない (Bunshun Paperbacks)
著者:川島 博之
販売元:文藝春秋
発売日:2009-03-26

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